従来のビデオ版にはなかった「三銃士紀行（三銃士ゆかりのフランスをアニメのイメージ音楽とともに紹介）」と「投稿イラストの紹介と次回予告」があるのはうれしい限りです。オープニング、エンディングをバックに投稿イラストによってストーリーを紹介する章などもあり、
当時の雰囲気をそのままに味わえることが、このDVDの魅力です。

いくつになっても、三銃士とダルタニャンの絆には感動させられますし、名脇役？のロシュフォール伯爵やリシュリュー閣下のお茶目な面も笑わされます。
当時の雰囲気を味わいたい方には本当にお勧めの作品です。
また、見たことがないという方も脚色があるものの、それぞれの人物がとても魅力的に描かれているので、ぜひ見てください。
大人な雰囲気の後半

何かにつけてロシナンテの疾走シーンが印象深かった前半と比べて、後半はドラマ性とサスペンス性が高くなってます。

新たな敵鉄仮面は、ミレディー様とはまた違った悪のカリスマ性を見せてくれる。ダルタニアンもまた、前半の若造振りからは随分成長してます。

ＴＶシリーズ最終話から1年半後を描く劇場版“アラミスの冒険”は…とてもよく出来ているけれど、賛否両論でしょう。ＴＶシリーズで残されたあれやこれやの余韻が、いともあっさり解決されてしまうので。

ところで小ネタを一つ。このアニメの大きなハイライトに、敵方との剣と剣でのチャンバラバトルシーンが挙げられますが、やはりNHKが制作してるだけあって、そうみだりには人を殺すカットは入れられません。ではやられたザコはどうなるのか？

実は彼等は敵方と対決する際には必ずといっていいほど、バトルフィールドに水際を選んでるのですねー。このアニメのバトルでは負け＝死、ではなく、気絶するか手近の水場に突き落とされるとKOとみなされる、大変画期的且つ良心的なルールが設けられております。流石NHK。

…まあ海とかセーヌ河ならわかるけど、いくらなんでも噴水に落ちたくらいでKOにはならんだろ、フツーは（笑）