山口組三代目の曲にのせて展開するロボットアニメ
美しいトランペットによるBGM、実はこの曲、東映映画山口組三代目シリーズ第2作「三代目襲名」のテーマ音楽である。(作曲はどちらも渡辺宙明)当時のベテランアニメーターをずらりとそろえ、アニメの手法的にも、黒い流線を実験的に多用したり、スクリーントーンを背景に使ったり、毎回凝りに凝りまくっていた作品。特に波しぶきの部分は東映動画ならではのお家芸「波タッチ」(セル一枚一枚に、絵の具を重ね塗りをしたり、絵の具で波しぶきをとばしたりする)を多用、エアブラシ処理の量も半端ではない。撮影も七色の透過光処理、そして破格の動画枚数、スタッフのやる気がいやでも伝わってくる熱い1作だ。ビデオ化されていないので、このDVDでしか見ることができない。
スイートクロス・・・甘い十字架?
磁石ロボシリーズの2作目です。 敵のイザール星人が、何故日本ばかりの攻めるなどと、疑問は置いといて、あまりに細いガ・キーンの足は走行に向いてないだろうと、逃げて周って、ガ・キーンの足に負担をかけ、ダメージを負わせるなど、子供番組ながら敵も緻密(?)な作戦を立てていることに驚かせてくれます。当時熱中した人も、初めてガ・キーンを観る人も、子供番組と思って、観ると、良い意味で裏切られます。 ちなみに、キー局版と、ローカル局版と、2パターン収録されています。 (次回予告が微妙に違ったり、ED曲が省略されている)
男と女と薔薇とガ・キーン
イザール星人の地球侵略に対し、花月守博士率いる地球システム研究所は秘密開発していた移動要塞研究所ゴッドフリーダムとマグネロボのガ・キーンを駆使して反撃。ガ・キーンは北条猛と花月舞の男女合体によって無敵のパワーを放つのだ! 「鋼鉄ジーグ」に次いで東映が制作した磁力ロボット第二弾(第三弾は「超人戦隊バラタック」)。脚本に山浦弘靖(「狂鬼人間」!)や藤川桂介が参加し、勝間田具治の演出でダイナミックな作品に仕上がっています。 ユニークなのはキャラクターで、劇画調で無茶苦茶濃い顔の花月博士や北条と、ギャグマンガ調の脇役キャラが混在して、'70年代の子供向けロボットアニメらしい混沌ぶりを見せています。中でもヒロインの花月は変身前は普通のお嬢さん、パイロットに「変身」すると目鼻立ちの端正な厚化粧の「オトナの女」になったり、本作でしか見られないユニークな演出が目立ちます。花月博士と敵の親玉の声が内海賢治と、声優の掛け持ちが目立つのは何ですが……。無骨さとスマートさを併せ持つ、ガ・キーンのデザインもかっこいいですね。 今まで一切映像化されていなかっただけに、今回のDVD化を待っていた方は多かったのではないでしょうか。
パイオニアLDC
合身戦隊メカンダーロボ DVD-BOX 超人機メタルダー オリジナル・サウンドトラック
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